神奈川県にある慶應大学の付属高校。東急東横線と横浜市営地下鉄グリーンラインの日吉駅から徒歩5分。福沢諭吉が設立した私立学校。有名人も多数輩出している。
部活動もさかんで2018年の夏の甲子園での野球部の活躍は今でも記憶に残っている。
基本的に内部進学できるが、医学部や理工学部に進学したい場合履修科目が変わる。
また、最低限の勉強をしていれば大丈夫という紹介をよく見かけるが、
「最低限」のレベルが高い点は注意。
非常に自由な学校で、校則もあまりない。
自由にのびのび過ごすことができる学校であるぶん、自分で時間の使い方を考えていくことが大切。
入試データ(2017年)
募集定員
推薦入試 40名 帰国生入試 (330名) 一般入試 330名
受験者数
推薦入試 100名 帰国生入試 99名 一般融資 1297名
合格者数
推薦入試 40名 帰国生入試 50名 一般入試 332名
試験時間 60分 満点 100点
2018年の出題を見てみたい。(傾向は特に変化していない)
大問1は英文中の空欄補充問題。基本的な単語や熟語がわかっていれば解けるものであり、確実に得点したい。
大問2は誤文訂正問題。例年出題されており、対策をしてきたかどうかで得点が分かれた可能性がある。
大問3は説明文の読解。あまり長くない文章であったので短時間で解く必要があるが、2018年は認知症患者の介護が話題になっており、単語力が必要なのはもちろんのこと、文章の流れから意味を判断する力も必要であった。
大問4は物語文の読解。小問数も23あり、一番時間がかかった大問であろう。じっくりと読み取って内容一致問題を精査することや、主人公の心情を読み取ったうえでの和約なども出題されている。
語彙力は中学生としてはレベルが高いですが、英検準2級レベルまでは確実に覚えること。また、意味を覚えるときに一つの英単語に複数の訳がある場合まとめて覚えることや、同じ意味の単語を覚えることも大切。それによって言いかえなどができるようになる。熟語についても同様。
和文英訳や英文和訳も出題されるので、ふだんから準備しておくことが大切。やはり、指導者による添削を受けることが望ましい。
長文についても、かなり長い文章が出てくる上、物語では心情読解まで必要になるので、長い文章を読んで意味を把握する力、速読する力は確実に必要になる。
全体的に、オーソドックスな内容ではあるので、慶應義塾高校の過去問だけでなく全国の難関私立高校の過去問もやってみることで、十分に力はつく。
試験時間 60分 満点 100点
大問は2つ。2018年度は論説文の読解が2つ出題された。
ただし、毎年必ず同じではなく、論説文と随筆というパターンが多い。また、古文の出題もある。
過去問をたくさん見て確認してほしい。
論述問題がいくつかある。今年は大問2の論述は文章の構造を読み取ることができればさほど難しくはなかった。しかし、大問1の論述は字数制限が厳しかった。要点を上手にまとめることが必要であり、そのためには内容を正確に把握してどの具体例を使いどの躯体例を捨てるかの判断が必要だった。
相手に伝わる論理的な文章を作ることをいつも意識して受験勉強をすることが必要である。
知識問題も半分近くあり、その部分で確実に得点を伸ばすことは必須。漢字・四文字熟語・文学史・文法(接続詞や品詞)など知識は多岐にわたるので、可能ならば中学1・2年生時から知識事項については準備をしておくことが望ましい。
また、抽象的な言葉や文章に慣れておくことも必要。試験の時に初めて読んで読めるものではないので、受験勉強をするときにそのような文章に触れておく必要がある。難関私立高校向けのカリキュラムを持っている塾ならばそのような文章を普段から出してくるので、その時に「こんな難しいものはいやだ」と思わずにチャレンジしてほしい。
試験時間 60分 満点 100点
2018年の問題は大問が6つだった。大問数は5~8題と変化することもあるが、出題内容に大きな変化はない。過去問を数年分やって確認してほしい。大問数が変化しても内容に変化はないのだからあわてず問題を解いてほしい。
大問と内容は1が小問を集めたもの、2が整数、3が文章題、4が二次関数、5が平面図形、6が空間図形であった。難関私立高校を受ける中学生として知っていて当然のことを知っていれば溶ける問題ではあるが、問題文の表現が難しかったり、当然ではあるが融合問題や計算が複雑なものも出題される。大問6の(2)では、体積を求める立体がどれなのかを把握するのが難しかった生徒もいるようだ。問題文の内容を正確に把握し、正確に早く計算することが必要な問題である。
また、記述問題も出題されるので普段から途中式も含めて問題を解いておく必要がある。塾などを利用し指導者に途中式から見てもらうのが合格に必要かもしれない。また、時間内に終わらせることも必要なので、普段の勉強から時間を決めて解く練習をしておくと効果的である。
受験勉強としては、それぞれの分野の応用問題を解けるようにすることが第一歩である。そのうえで融合問題などに取り掛かってほしい。難関私立高校の過去問を慶應に限らずたくさん演習することは力をつけるのに必要なことである。慶應の過去問演習を第一にすることはもちろんだが、そのうえで様々な学校の問題にもチャレンジしてほしい。とはいえ、私立高校はたくさんあるので塾の先生などにどの学校の問題をやるのか相談しながら進めていくと効率よく問題演習を進めることができる。
事前に十分な演習をしておけば決して解けない問題ではないので頑張ってほしい。
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